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出産=労働? はたらく百景

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出 産 = 労 働?
 日本語の「仕事」や「労働」に相当する英語は、「work」「labor」「job」「task」「business」などいろいろあります。正確な使い分けは難しくても、「ワークライフバランス」「OJT」「タスクフォース」「ビジネスチヤンス」などの用語を思い起こして、それぞれの言葉の特つニュアンスを何となくイメージする人も多いのではないでしょうか。ただ、その中で「labor」だけが、この種の合成語が思い浮かびにくいようです。「labor」とはそもそもどんな意味なのでしょうか?
 調べると、「labor」は一連の言葉の中でも、特に苦役性が強く、肉体的に大変骨の折れる、まさにシビアな「労働」の意味合いが強いようです。そしてこの言葉には実は「陣痛」や「出産」といった意味もあります。語源的には、旧約聖書のエデンの園の話の中で、神の許しなく禁断の木の実を食べたアダムとイブに、神が与えた厳罰が「labor」だったのです。つまり男性は一生額に汗して猛烈に働き、女性は出産時に陣痛を味わいなさい、という罰を、神は人間に与えたというのです。
 この話は様々な示唆が伴いますが、現代では男性にとっても女性にとっても多少の異議があるのではないでしょうか?
 男性の立場からは「女性の陣痛は一時のこと。男は一生働き詰めなのか?」となり、女性は女性で「出産=労働なのか?もっと崇高なものではないのか」という具合です。「働く」を意味する英単語の中で、「labor」がいまひとつ気安く使えないのは、このような背景があるからかもしれません。

 先月まで、「休む」ことをテーマに綴ってきましたが、今月からはさまざまな角度から「働く」ことについて考えます。古今東西、さまざまな「働く」に触れられればと思っています。

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