労務ニュース

昨年は熱中症による死傷者が1000人超え

 職場における熱中症による死傷災害の発生状況

厚生労働省は5月、「平成30年『職場における熱中症による死傷災害の発生状況』(確定値)」を公表しました。死亡者数、死傷者数とも前年の倍という、猛暑ぶりを示す結果が出ています。

◆ 暑さ慣れしていない7月は注意が必要 ◆
 調査結果を見ると、天災に匹敵するとも言われた昨年の異常な暑さぶりがこの数字にも表れています。


● 通年で1000人の大台超え
 2018年の職場での熱中症による死亡計数は28人と、2017年(14人)の2倍。死傷者数は1178人と、こちらも2017年(544人)の倍以上。過去10年の推移で見ると、死亡者数は2010年(47人)、13年(30人)、15年(29人)に次いで4番目に多い数字ですが、死傷者数を見ると昨年は1000人の大台を超えており、いかに昨年夏の暑さが厳しかったかがわかります。
 過去10年における死亡者のピークとなった2010年も猛暑の年でした。昨年は死傷者数は多くても、死亡者数はそれほどまでには至りませんでした。その背景には、ここ10年で社会全体における熱中症への意識啓発が進んだことが要因としてあるようです。

● 突出して多かった昨年7月
 厚労省では過去5年間の月別のデータも発表しています。それによると、2018年7月の熱中症による死傷者数は697人。これは、過去10年における通年での数字をも上回っています。8月も366人で、過去5年間の8月の数字としては最多となっていますが、それ以上に昨年7月の数字の多さは際立っています。
 7月と8月の両月を比べると、暑さ慣れする8月よりも、梅雨が明けて急激に暑くなり、体が慣れていない7月の方がより注意が必要といえそうです。

● 帰宅後の体調変化にも注意
 時間帯別では11時台(死傷者数124件)と14時台(同155件)、15時台(同154件)、16時台(同141件)などの数字が高いですが、注意が必要なのは18時台以降も相当数(同146件)あること。日中の作業終了後に帰宅してから体調が悪化し、病院に搬送されるケースがあるためで、注意が必要です。
 熱中症対策のため、厚労省では現在「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」を実施中。本格的な暑さ到来を前に、暑さに強い職場環境の整備を実践したいものです。

熱中症による死傷者数の月別の状況(2014~2018年)

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