労務ニュース

中小企業の繁忙期と短納期受注の実態

長時間労働の改善に納期のしわ寄せや受発注方式が課題

中小企業庁が3月に発表した「長時間労働に繋がる商慣行に関するWEB調査」の結果をもとに、繁忙期や短納期受注への対応や残業時間について取り上げます。


下請け構造や業界が抱える課題が残業増に

 同調査の結果によれば、繁忙期が発生している中小企業(以下、企業)は全体で71.1%、短納期受注が発生している企業は全体で60.0%となっています。これを業種別で見ると、繁忙期では、「建設業](93.4%)が、短納期受注では、「印刷産業」(88.7%)がもっとも高くなっています(下表参照)。

 以下、繁忙期と短納期受注について、それぞれ詳しく見ていきましょう。

● 繁 忙 期
 繁忙期が発生する理由としては、「季節的な要因のため」(50.5%)、「取引先の繁忙期に対応するため」(43.2%)などとなっています。
 また、取り引き上の課題として、即時対応など「問題のある受発注方式の常態化」や、官公庁・自治体などの発注による「年末・年度末集中」があります。
 そして、繁忙期によって従業員の平均残業時間が増加すると答えた企業の割合は、全体で81.2%。業種別では、「トラック運送業・倉庫業](98.0%)、「鉄鋼業](95.5%)、「技術サービス産業」(92.1%)などとなっています。

● 短 納 期 受 注
 一方、短納期受注については、その発生理由として「取引先からの要望」(80.9%)がもっとも高く、以下、「季節的な要因のため」(26.1%)、「自社の強みとして短納期を実施しているため」(17.9%)などです。
 課題としては、工程の遅れを下請けが取り戻すといった「納期のしわ寄せ」や、多頻度配送や在庫負担、即時納入といった「受発注方式」にあるとしています。
 そして、短納期受注によって従業員の平均残業時間が増えると答えた企業は全体で67.6%。業種別では「トラック運送業・倉庫業」(93.3%)、「建設業」(90.0%)、「機械製造業」(90.0%)などで高くなっています。

繁忙期と短納期受注の発生割合

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