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男女間の賃金格差、最小に

       -平成28年賃金構造基本統計調査

 厚生労働省が発表した「賃金構造基本統計調査」によると、昨年のフルタイムで働く女性の賃金(6月分の所定内給与額)は、前年に比べて1.1%増の24万4,600円と3年連続で過去最高を更新し、男女間の賃金格差は過去最小となったことが分かりました。
 この調査は常用労働者10人以上の約5万事業所を対象に行われました。

◆ 一般労働者の賃金 ◆

《 賃金、前年比 》
 平成28年の賃金は、男女計30万4,000円。性別では、男性が33万5,200円、女性が24万4,600円で、前年と比べると、男女計および男性は0.0%と同水準、女性は1.1%増加となっている。
 また、男性の賃金を100とすると、女性は73.0で、男女間の賃金格差は過去最小となっている。

《 学歴別にみた賃金 》
 男性は大学・大学院卒39万9,700円(前年比0.7%減)、高専・短大卒30万6,300円(同0.8%減)、高校卒28万8,100円(同0.0%)、女性は大学・大学院卒28万8,700円(前年比0.3%増)、高専・短大卒25万5,600円(同1.2%増)、高校卒20万8,300円(同0.3%増)となり、女性はすべての学歴で前年を上回っている。

《 産業別にみた賃金 》
 男性は金融業、保険業(46万6,400円)、教育、学習支援業(43万5,000円)が高く、宿泊業、飲食サービス業(27万1,100円)が低くなっている。
 女性は電気・ガス・熱供給・水道業(32万7,000円)、教育、学習支援業(30万4,200円)が高く、宿泊業、飲食サービス業29万6,700円)が低くなっている。(下図参照)

産業、性別にみた賃金

《 企業規模別にみた賃金 》
 男性は大企業38万4,800円(前年比0.7%減)、中企業32万200円(同0.0%)、小企業29万900円(同0.8%増)、女性は大企業26万8,700円(前年比0.1%増)、中企業24万2,300円(同0.8%増)、小企業21万9,100円(同1.2%増)となり、男性は小企業が前年を上回り、女性はすべての企業規模で前年を上回っている。
 また、大企業の賃金を100とすると、中企業は男性83.2、女性90.2、小企業は男性75.6、女性81.5となっている。

雇用形態別にみた主な産業別賃金(男女計)

《 雇用形態別の賃金 》
 男女計では、正社員32万1,700円(前年比0.2%増)、非正社員21万1,800円(同3.3%増)となっている。(産業別は上図参照)
 性別では、男性が正社員34万9,000円(前年比0.2%増)、非正社員23万5,400円(同2.7%増)、女性が正社員26万2,000円(前年比1.0%増)、非正社員18万8,600円(同4.2%増)となっている。
 また、正社員の賃金を100とすると、非正社員は男性67.4、女性72.0にとどまっている。

◆ 短時間労働者の賃金 ◆

 一時間当たりの賃金は、男性が1,134円(前年比1円増)、女性が1,054円(同22円増)で、いずれも過去最高となっている。(下表参照)

短時間労働者の性、産業別1時間当たりの賃金
 これを産業別にみると、男性は学術研究、専門・技術サービス業(1,873円)が高く、宿泊業、飲食サービス業(968円)が低くなっている。
 女性は情報通信業(1,343円)が高く、宿泊業、飲食サービス業(943円)が低くなっている。

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